自由が丘の持続可能な
開発目標と取り組み

目標11 住み続けられるまちづくりを
目標11
住み続けられるまちづくりを

11-72030年までに、女性、子供、高齢者及び障害者を含め、人々に安全で包摂的かつ利用が容易な緑地や公共スペースへの普遍的アクセスを提供する。

全ての人々が利用容易な
緑地や公共スペースへの普遍的アクセス

自由が丘で今後起こる都市の更新(再開発事業やインフラ整備事業)では、「だれもが、安全で使いやすい緑地や公共の場所を使えるようにする」というSDGsの具体目標にコミットしていきます。

例えば、駅前のロータリーや都市計画道路周辺には、古い建物を共同で建て替える都市の更新が行われますが、これに伴い、従来から問題になっていた狭い道路幅問題を解消し、広がったスペースには豊かな歩行空間や並木道が計画されています。その空間は、都市に潤いを与える憩いのスペースとなるよう設計され、自由が丘らしい心地よい景観を目指します。さらに高さ60mになる複合施設は、下から見たときの圧迫感を軽減するために基壇部を設置。基壇部はテラスや緑を配置していきます。

11-b2020年までに、包含、資源効率、気候変動の緩和と適応、災害に対する強靱さ(レジリエンス)を目指す総合的政策及び計画を導入・実施した都市及び人間居住地の件数を大幅に増加させ、仙台防災枠組2015-2030に沿って、あらゆるレベルでの総合的な災害リスク管理の策定と実施を行う。

「仙台防災枠組み2015-2030」に沿って
あらゆるリスクに備える

商業地である自由が丘駅周辺地区は、昭和初期に築いた都市基盤をベースに発展してきました。そのため、駅周辺の建物は老朽化など整備面で遅れが課題となっていました。

そこで駅前の再開発事業では、防災性(耐火・耐震・耐水)の向上も視野に入れて取り組みます。具体的には、建築物の不燃化・共同化を図ることで、地域の安全性・防災性に優れた地区施設を整備。さらに商業・業務・住宅機能を導入して、今まで以上に魅力ある街づくりを目指します。

目標12 つくる責任 つかう責任
目標12
つくる責任 つかう責任

12-32030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食料の損失を減少させる。

食品ロスの問題

多くの飲食店で賑わう自由が丘の街にとって、食品ロスは街を挙げ解決に向けて取り組むべき課題であり、社会に貢献できる課題のひとつだと考えています。

自由が丘商店街では、イベントおよびそれぞれ飲食店が仕入れから提供まで一連のプロセスのなかで、食品ロスを極力防ぐ取り組みを実施していきます。将来的には、各飲食店、イベントから出た生ごみを自由が丘方式のゴミ収集方法を使って堆肥化させる仕組みなどの構築を目指します。

12-52030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。

廃棄物の問題(発生防止・削減・再利用)

自由が丘では1996年、全国に先駆けて事業系ゴミの回収を民間業者に委託する「自由が丘方式」をスタートさせました。自由が丘方式では、事業系のゴミを毎日、深夜から早朝、民間業者に委託して収集しています。

毎日のごみを回収することによる各商店の省スペース化や、夜間に回収することでカラスの被害の減少、さらには交通量が少ない中での民間会社の効率的なごみ回収など、さまざまな効果を上げることができています。今後はこのシステムをさらに昇華させ、廃棄物の問題に取り組んでいきたいと考えています。

また、長く自由が丘森林化計画で協力関係にあるコカ・コーラ ボトラーズ・ジャパン(株)と、ペットボトルの資源化の在り方「ボトルtoボトル」を検討しています。さらに、自由が丘方式のパートナー企業・白井エコセンターと、都市における廃棄物問題の解決を目指す「東京都モデル」を推し進めていきます。

12-82030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。

持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイル1

自自由が丘では、自然と調和したライフスタイルを目指して、自由が丘の街でミツバチを育てる「丘ばちプロジェクト」に、2009年より取り組んでいます。ミツバチは環境指標生物といって、その生き物が生息できるかどうかで環境の豊かさを測るバロメーターとしての側面を持っています。つまりミツバチが元気に飛び回り、蜜をたくさん集められる環境は、人にとっても豊かなやさしい環境であると言えるのです。ミツバチを通じて、人と人、人と自然をつなげ、自然と調和した街を目指します。

持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイル2

自由が丘では、女神まつりで女神像を装飾したバラを、里親を募り街中で育ててもらう事業を2012年より行っています。毎年100鉢のバラが自由が丘の街に旅立っていきます。

また、バラ苗専門店のコマツガーデン協力のもと、街にちなんだ新品種のバラの開発にも挑戦。6年の歳月をかけて2021年に完成したバラは、「自由が丘」と名付けられました。自由が丘駅前の花壇では「自由が丘」が次々と咲き、道行く人たちの気持ちを和ませています。このように、駅前や限られたスペースにも、バラや緑を植えて、自然と調和したライフスタイルや持続可能な開発が行われるよう努力します。

目標13 気候変動に具体的な対策を
目標13
気候変動に具体的な対策を

13-1全ての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応の能力を強化する。

気候関連災害や自然災害に対するレジリエンス

このターゲットでは、気候に関する災害や自然災害への対応できる力を備えることが目標に掲げられています。駅前の再開発事業では、街の交通環境や防災性(耐火・耐震・耐水)の向上を視野に入れて取り組む予定です。ソフト面では自由が丘帰宅困難者対策協議会を更に推し進め、気候関連災害や自然災害に対するレジリエンスを築きます。

※レジリエンスとは
被害や影響を最小限にとどめ、そこからしなやかに復興できる力のこと。

13-3気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。

気候変動の緩和に対する教育・啓発・取り組み

自由が丘では、これまで「自由が丘森林化計画」「自由が丘・丘ばちプロジェクト」「自由が丘バラプロジェクト」「本を森へ帰そう」「自由が丘方式のゴミ回収」など、気候変動の緩和に対する啓発の取組みを積極的に進めてきました。自由が丘SDGs宣言とともに、これまでの取組みに「和綿プロジェクト」などの取組みを加え、よりお客さまや住人の皆さまに参加しやすいプログラムを考えて、教育・啓発につなげていきます。

これから始まる
「和綿プロジェクト」

和綿プロジェクトを通して、
地球環境を考えるきっかけづくりを。

和綿

自由が丘で長く商売をする一人として、以前からこの街がもつ豊かさや美しさを未来につなげるために何かできないかと考えていました。そんな中で「自由が丘SDGs宣言」のことを聞き、「和綿」を通して協力させてもらうことになりました。

和綿

私は、地球にも人にも優しいコットン製品を広めるために、1995年から有機栽培綿(オーガニックコットン)のオリジナルブランドを運営してきました。そして2003年からは、国産在来種のコットンを無農薬・無化学肥料で育て、みんなで楽しみながら種を次世代に残してゆこうという「和綿プロジェクト」を展開しており、今回、自由が丘でもその取り組みをベースに活動する予定です。

和綿のTシャツ

まずは「自分の手で和綿を育てる経験」を広げたいと考えています。農薬・無化学肥料で和棉を栽培すると害虫がつき、雑草もたくさん生えることがわかります。陽光の当て方にも注意が必要だと気づきます。栽培を通して、それら一つ一つを経験することが、気候や生態系など地球環境を考える一歩になるのです。最終的にはみんなが育てた和綿を集めて自由が丘らしいグッズを作れたらと考えています。できるだけ多くの人を巻き込んで活動の輪を広げていきたいです。

前田剛

前田 剛
メイド・イン・アース/(株)チーム・オースリー 代表取締役
NPO法人日本オーガニックコットン協会 理事長

【プロフィール】

1995年 オーガニックコットン専門ブランド「メイド・イン・アース」を立ち上げ、栽培だけでなく製造工程においても有害な化学薬剤の不使用にこだわり、環境や使う人にも安心のできる製品づくりを貫いている。2003年からは、和綿(国産在来種コットン)を次世代に残すプロジェクトも展開。2016年4月に日本オーガニックコットン協会理事に就任。2019年5月には同協会の理事長就任、国際認証GOTS(Global Organic Textile Standard)AC就任。